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企業ブランディングって他の誰かがやること?


「企業ブランディングが必要です」「企業ブランディングを構築します」「企業ブランディングを・・・」昨日ある会合に参加したのですが、マーケティング、宣伝、広報関連の事業者だけでなく、人事コンサルやコーチング、マナー関連の事業者の方まで、猫も杓子も「企業ブランディングのサービスを売り込んでいます。

大手広告会社の大先輩と東証一部上場企業の取締役の大先輩は口を揃えて「ブランド」はっても「ブランディング」はないと言います。大先輩曰く、「ブランドとは企業や商品の名称であって、名称のあるのものはすべてブランドだ。しかし第三者に価値を認められ続けることでブランドが存続する」といいます。

第三者に価値として認められるということは「愛され続ける」ということ。そのために、ブランドである企業、商品、サービスを磨き上げることが必要で、企業の主観的価値観から、良いブランドだから一方的に「愛してください」という押し売り的取り組みではブランドの価値を永続的に高めることはできない。ブランディングと言うのであれば、それはプロモーションすることではなく、商品を磨き続けることだといいます。

つまり、ブランディングは企業が自社や商品をより良いものにすることであって、今ある商品のブランディングといって取り組んでいる活動はブランディングという流行りの言葉に乗っかったプロモーションだということです。

「ブランディングとは」とネットで検索すれば、数多くのWEBサイトできちんと解説されています。そこに嘘はありません。否定もしません。ここで言いたいのは、ブランドの本質です。

私も「ブランディング」という言葉を使ってはいますが、パブリシティで評判を高めてブランディングしましょうと言うつもりはありません。広報の手法のひとつとしてパブリシティは行いますが、それはブランドを知ってもらう、理解してもらう、試してもらうきっかけづくりです。良いか悪いか、好きか嫌いかは、ユーザーが決めることです。

企業や商品を磨き続けることは企業の姿勢にも影響します。だからといって同じ商品に執着しろという訳ではありません。スクラップ&ビルドを繰り返し、常に新製品・新サービスを生み出し続けるのも企業の姿勢です。そのスピーディーな取り組みに企業そのものを評価し、愛する人も大勢います。

ブランディング構築のサービスを買う前に、自社の考え、方向性を改めて見つめてください。その後、必要なサービスを検討してください。企業姿勢、戦略なき取り組みは、打ち上げ花火と同じ。打ち上げた時は華やかですが、儚く消えていきます。

大先輩たちは厳しくも本質をついたことを言います。「愛され続けてもらうことを忘れるな」と。

リアルにブランドと向き合い続ける大先輩の言葉は重いですね。