• ア サインポスト

広報として、発表したいと思った情報はどんどん提供しますか、それとも制限しますか


広報活動を行っていて、予期せぬ成果があがると嬉しいですよね。やっぱり情報を発信しておいて良かったと本当に広報活動の必要性を実感します。 こんな成功体験があると、また次もあるかもと思い、情報発進に力が入ります。それはとても前向きで評価すべき行動ですが・・・

特に自分たちが「これはメディアも興味を持ってくれにくいだろうな」と思いつつ、予想に反して反響があったりすると「えっ、こんな情報が注目されるなんて!」と驚きつつ、味を占め、なんでもかんでも情報は発信しておいたほうがいいんだと思い込んでしまうのです。

メディアは読者や視聴者に価値のある情報を常に収集しています。今は企業も自社メディアやSNSなどを駆使して広報活動を行っていますが、どちらにしても情報を欲しがる人と提供する人のバランス、つまり需要と供給で成り立っています。

これはやみくもに情報を発信しても、相手に必要ではない情報であれば興味を持たれることはないとも言えます。ただ受け流されているのであれば問題はないのですが、発信される情報の多くが相手にとってあまり価値のないものが続くとしたら。

受け手にとって「ムダな時間」が発生します。「あの会社に興味があって、いつも企業情報をチェックするんだけど、これってわざわざ発表しないといけない情報なのかな。もうチェックするのが面倒だ」なんてことが起こりうるわけです。せっかく興味を持ってもらっているのに、自ら興味を失わせる行動となってしまいます。

しかし、相手は不特定多数。一体どれが価値ある情報で、どれが興味のない情報なのか。なかなか判断が難しいところです。そう思うと、ついつい発進情報の精査を引き下げてしまいます。で、結果、なんでもかんでも発信に。

企業戦略上、できる限り情報開示をしない企業も多くあります。上場企業でもIR以外ほとんど情報を開示しない企業もあります。しかし、それでも会社は成長し、メディアもステークホルダーも注目しています。

それは、数少ない情報提供のタイミングを計算しながら、価値のある情報を発信できているからです。多く人は「あの会社が情報を出した。きっと価値ある情報に違いない」と知っています。そしてその思いを裏切らない価値ある情報を出し続けられているのです。時には焦らし戦法の時もあるとは思いますが、それはテクニックですね。

昨日もある企業の管理職と話をしていたのですが「うちはニッチ市場でレッドオーシャンに巻き込まれない戦略をとっています。だからこそ市場に関わる情報発信をあえて制限しています」とおっしゃいました。このような手段もあるということです。

情報を公開する、しないは企業戦略です。全く情報公開しないことはあり得ないですが、どちらもしっかりと精査することに変わりはありません。ステークホルダーの信頼を勝ち取り、継続するためにも、企業本位の情報発信に偏らないように心がけてください。


7回の閲覧