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広報のハウツーを使う人と活かす人


パーソナルサポートもしているので、起業家の方や広報経験のないビジネスマンからプレスリリースの書き方を相談されるのですが、ほとんどの方は、書籍やWEBサイトからプレスリリースの書き方を勉強しています。

しかし「こうあるべき」とか「こうすれば成功する」というような“あおりの言葉”を真正面から受け止めてしまい、書籍やWEBサイトが推奨する書き方に合わせようとするあまり、テンプレートに当てはまる言葉探しばかりを考え、伝えたい内容が欠如してしまう方が多いのです。

また、 テーマ別の書き方見本やテンプレートも用意されているため、プレスリリースはその書籍やWEBサイトで解説されているテーマ以外はプレスリリースしてはいけないと信じ込んでいる方もいます。

今の学びには「how-to」が欠かせません。

特に自己啓発やビジネス関連で人気が高く、出版関係者も「ハウツー本のほうが売れる」と言います。使い勝手の良さが「how-to」であり、「本質」では商売にならないのです。 特にビジネスでは今日明日になんとかしないといけない案件があります。そこで一から教科書を開いていては間に合いません。「すぐに使えるやり方」だから売れるのです。

ハウツーは判りやすく簡単に使える反面、知識も蓄えていかないと間違った使い方をしていたり、間違いに気づかず、リスクを負ってしまうこともあります。なにより、使い勝手の良さに慣れてしまうと、本質を理解するという最も大切なことを忘れてしまいます。本質を理解してこそ真のビジネススキルを高められます。

ハウツーを否定しているわけではありません。ハウツーから学びに入るほうが興味を持てるはずです。簡単な使い方を知り、本格的に運用できるように深く学んでいく。これがビジネスにおいて最も身につきやすい取り組み方ではないでしょうか。

ハウツーを全てとはいいませんが、ハウツーで十分と感じてしまうと思考はそれ以上拡がりません。それは学ぶ姿勢も失っているということです。

それともうひとつ。もしかしたら組織においてはこちらの方が重大かも知れません。それは「ハウツーは使えるけど、なぜそうするのか(そうなるのか)の理由がわからない」ことです。ご自身がハウツーを使って成果を挙げることは素晴らしいことですが、上司に「なぜそのやり方なのか」と聞かれて理由が答えられないと、上司は「次は失敗するかもしれない」と不安を抱きます。部下も同様です。ナレッジできない、スキルアップにつなげられない、とマネジメントにおいて信頼を失います。

せっかくハウツーを身につけたなら、ハウツーに従い頼るだけでなく、whyやwhatに目を向けて。もっとハウツーが使えるようになりますし、応用も利きます。使うだけでなく活かせる人になったほうが魅力的ですよ。


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