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広報は企業理念を社員にどう伝える?


企業理念を唱和する企業も多いと思いますが、この企業理念、社員はどう受け止めているのでしょうか。

社員の中には「毎日朝から唱和させられて面倒くさい。この唱和に意味があるの?」なんてことを言います。人事の責任者は「必ず暗記して、何も見ないで唱和できるように」といいます。このような現場になんども居合わせていますが、正直、企業理念をどう捉えているのか疑問を持ちます。

唱和することも暗記することも不必要だとは言いませんが、唱和すれば企業理念が理解できるのでしょうか。暗唱できたら企業理念は身につくのでしょうか。

そんなことはありません。

企業理念を暗記したか確認するためにテストする人事もいますが、この行為は人事が社員に企業理念をきちんと伝えてありますという言質としか思えません。暗唱できたらOKというゴールが設定されてしまっては、社員が口先だけの唱和を行ってしまうのは仕方ありません。

「今日は朝から立て込んでいるので本当は唱和したくないのですが、本社から唱和は必ず行うよう指導されているので、さっさと早口で終わらせます」と言った店舗責任者もいましたが、これではこの店舗には企業理念は存在しません。このような状況になっているのは、店舗責任者だけが悪いのではなく、人事の企業理念の教育に問題があります。

組織マネジメントのコンサルタントから「企業理念を正しく理解できるのは経営者のみ」と言われたことがあります。これは経営者が自らの絶対的経験から経営の目的として掲げているので、社員はまったく同じレベルの理解はできないというものです。これをネガティブに捉えないでください。「だからこそ同じ目標を持ち、社員それぞれが自らの業務を的確に行うことで、目的に進んでいくべき」というものです。

実際、社員の企業理念の理解というのは難しいといえます。では理解が困難ならどうしますか。それが企業理念の浸透です。企業が成長し続けていくための目的をしっかりと認識させる。企業理念の啓蒙といっていいかもしれません。啓蒙といえば広報が得意とする範疇ですね。

人事は暗唱させるために時間を使い、広報は経営者の言葉をそのまま社内報に載せる。総務はオフィスに企業理念が書かれた額やパネルを掲出する。そろそろ、企業理念の浸透させるために何をすべきか考えてみてください。企業理念を意識し行動する社員を育てましょう。


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