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広報担当者のみなさん、経営を意識していますか


広報というと記者発表やメディアリレーションをイメージされることが多いのですが、経営を意識したことありますか。

このところ、このコラムでは広報担当者の資質的な話題を続けていますが、今回もその延長ということで。

社員の多くや外部の方は「広報は会社の事をなんでも知っている」というイメージがあるようです。しかし、企業によって広報の立ち位置は異なります。

インターナルコミュニケーション経営といわれるような企業であれば、トップや経営陣と広報の距離はかなり近く、企業がこれから向かう先を共有できています。ここまで関係ができている企業はほんの一部でしょう。

多くは、戦略的部門の位置づけがなされていないと思います。

その場合、これからの経営戦略も知り得ませんし、密かに進められているようなプロジェクトの進捗も知らされることはありません。発表できるタイミングになって初めて情報を入手する、というよりこの情報を発表するようにと渡されたから知ったというレベルでしょう。

流れ作業的な広報という位置づけであれば、それでいいのかも知れませんが、それでは広報である意味は感じません。わざわざ広報でなくてもできる業務です。

このよう状態は広報が悪い、広報のレベルが低いのではなく、企業が広報を理解していないから起きる現象です。しかしこのままでは広報担当者は成長しづらく、評価も得にくい。

では、どうすればいいのか。

現状のままでは経営陣も広報の位置づけを変えることはありません。広報担当者であるあなたが動くのです。

ここで必要なことは「社内のアンテナ」です。

どれだけ、どこまで情報収集ができるかです。

これは転職等で広報担当者として採用されたばかりの方も同様です。社員として仲間になりはしましたが、まだ信頼を得てはいません。その意識が社内にも働くので機密であればあるほど、情報の開示に躊躇します。開示しない理由も「別に今情報を渡さなくても特に問題はないだろう」という根拠のないものです。しかしこの状況が続けば続くほど、信頼関係が遠のき、「できない社員」のレッテルを貼られますので、避けたいものです。

アンテナを張るとは、敏感になるということです。

例えば、ある部長が頻繁にトップにお伺いを立てるようになった、いつも以上にある部署のミーティングが増えている、こんなことから意識していきます。

ある段階で、プロジェクトを発表すると知らされた時、「ああ、あの時頻繁に行われていたミーティングはこれだったのか」とつながります。プロジェクトの内容に目を通せば、どの部署が関係し、キーマンとなった社員も判ります。「だからあの社員も頻繁に参加していたんだ」ということもつながります。

これを繰りかえすことで、ミーティングメンバーから先を読む力もつきます。そうすると広報戦略も先にイメージを膨らませることができます。

この事前準備が「できる広報」として認識され、経営陣から信頼を得られます。そうなれば、信頼を基に経営やプロジェクトの情報を事前に伝えられたり、広報戦略メンバーとして招集されるようになります。

広報としてスキルやポジションを高めるためにも、今より一歩踏み出した行動を。


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