• ア サインポスト

敢えて情報を発信しない広報


多くの企業とかかわってきましたが、中には「情報を発信しない広報」を戦略とされる企業もあります。だからといって全くなにも開示しないわけではありません。企業情報はきちんとサイトにアップしています。

では、何の情報を発信しないのでしょうか。

これは情報を発信しないというより「パブリシティを行わない」というほうが正しい表現かもしれません。

このような企業の多くはBtoB企業であり、マーケティング部門と営業部門の連携が取れ、かなり効率よくビジネスが展開できている企業だったりします。

パブリシティを展開しない理由のひとつに「第三者の評価はいらない」があげられます。ビジネスが順調に進行していく中で、予期せぬ第三者の評価がノイズになる恐れがあるというのです。常に営業を後押ししてくれる記事ばかりではありませんから、得意先に「こんな記事見たんだけど・・・」なんて言われると、製品への信頼が揺るいだり、説明の手間もかかってしまいます。だから順調な時ほど、営業に集中するという判断をとるのです。

広報は、あらゆる場面で自社が取り上げられたいと思うものです。それは会社のブランド価値向上のためになりますし、社員の企業満足度にも貢献できます。しかし、それが原因でビジネスの効率が下がる恐れがあるというのが、この「情報を発信しない広報」戦略の企業の考え方なのです。

どちらが正しくて、どちらが間違っているということはありません。広報に従事したことのある方は、ビジネスに広報が貢献できることを理解しています。それだけに、広報活動をしない理由がわからないものです。

あくまでも企業の広報戦略としてどう考えるかということです。

広報というと「対外広報」「メディアリレーション」がイメージされますが、広報はそれ以外にも取り組む業務にも注目が高まってきています。広報は「パブリックリレーションズ」と訳してしまいがちですが、今では「エクスターナルコミュニケーション」「インターナルコミュニケーション」を備える広報部門も増えています。“つながり”から“通じ合い”に変わってきています。

広報戦略もパブリシティだけでなく、経営から設計する時代に来ています。広報は経営に貢献すべき部門ですから、広い視野で広報を捉えてみてください。広報のレベルがアップできますよ。