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相手を不愉快にさせたり、不安を抱かせる人の思考


TPOをわきまえる、という話です。

テレビでIT系の著名人が出演している際に、カジュアルな服装、といってもビジネスカジュアルではない、Tシャツにサンダル履きのスタイルについて、時折、論じ合ったりする様子を目にします。

本人は自分を表現するスタイルであるという理由があり、他人は著名人として、またはコメンテーターとして語る立場の服装ではないと言います。これどちらが正しいかというと答えはないような気がします。

服装に規定があるのであれば、事前に伝えておけばいいだけです。指定された服装でないと出演できないのであれば、どうするかは本人次第です。出演したければ規定を守りますし、服装規定に疑問を感じていれば出演しないでしょう。彼らだってドレスコードのあるフォーマルな場にTシャツで現れることありません。

なので、番組の中で、その日の服装について論じることは不毛です。ですが、他人にとっては不愉快に映っているというのも事実です。だからついつい口に出してしまうのです。テレビですから、これも視聴者が楽しんだり、考えてくれるなら番組として成立してしまうのです。

私もカジュアルな服装の企業にスーツで伺うと、楽な服装で結構ですよと言われたりします。その日はスーツを着ないといけない案件があったので、ビシッとしていたのです。若干堅苦しい印象を与えたかもしれませんが、会話の中でスーツを着ている理由を伝えれば、それ以上何かを言われることもなく、きちんとした格好をしないといけないのも大変ですねと、会話も広がります。

逆もしかり。カジュアルな理由を伝えればいいのです。

それでも、カジュアルな装いが相手の信頼を削ぐ可能性はあります。

ある経営コンサルタントが地方の得意先とネットでミーティングで、業務のパートナーを紹介することになり、当日、三者でネットの会議システムにつないだところ、そのコンサルタントが「これはマズイ」と思ったそうです。

それはパートナーの方が、Tシャツのまま自宅からアクセスしてきたことです。生活感満載の部屋がTシャツ姿のパートナーの背景としてしっかりと映り込んでいるのです。得意先は、お堅い社風で社員は全員スーツです。ネットがつながった瞬間、得意先も驚いたようです。

自宅をオフィスと兼ねていることはまったく問題ありませんが、せめて映り込みことは想定してほしかったそうです。コンサルタントも自宅からだったそうですが、スーツを着用し、壁を背に映り込みをなくすように常に心がけています。

このコンサルタントは、パートナーはこの得意先には合わないと判断し、プロジェクトメンバーには加えなかったそうです。

相手に合わせる。なんでもかんでも下手に出るという意味ではありません。お互いがお互いを思いやることで、スムーズな業務体制を築いていけるのです。

相手を不愉快にさせたり、不安を抱かせる人には「自分本位」の思考があるのです。

相手の意識を察する。広報として役立つスキルです。