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身だしなみや挨拶をビジネスマナーで括ってしまうのはどうでしょうか


清潔な服装、気持ちの良い挨拶、ビジネスの世界では当たり前に行われるべき行為と認識されています。まさにその通りです。

が、なぜそれを実践できない人がいるのでしょうか。

できない人はマナーを理解していないから? 多くの人はそう思いがちですが、いい大人ですよ。そんなことわかっていないはずはありません。「できない」のではなく「しない」のです。まったく無頓着な人もいますが、言っても聞かない人も多いのです。

言っても聞かない理由はそれが「自分のスタイル」だから。決して反発でも否定でもないのです。あくまで自分には必要がないと思っているのです。

そんな社員にどう対応しますか。聞き入れるまで説得を続けますか。パワハラ覚悟で叱りつけますか。それで聞き入れられてもたぶん一時のことでしょう。納得していませんから、また繰り返します。そしてまた説得や恫喝を繰り返すことに・・・

マナーって行儀作法のことです。マナーはTPOに合わせて異なります。マナー研修ではTPOに合わせましょうという教え方をする講師もいらっしゃいます。ビジネスのTPOってなんですか。

そもそもビジネスの身だしなみや挨拶にTPOという考え方がしっくりきません。よく名刺交換の仕方や、座る位置、支払いの仕方などをビジネスマナーとして教わります。それこそがTPOです。

身だしなみや挨拶のTPOというのであれば、式典に参加する時など、特別な場合ではないでしょうか。もっとも普段身だしなみや挨拶に問題ある社員でも、慶弔に参加するのにカジュアルなままで参加することはまずありません。それは彼らがTPOをわきまえているからです。

では、なぜ普段から身だしなみや挨拶ができないか。これはもう求める側と従わない者の感性と常識の差です。これを修正するには「気づき」が起こるか、長い時間をかけて洗脳的に理解させるしかありません。

しかし、ビジネスの世界でそんな生産性の低い行動は推奨できません。

解決法はひとつ。明確にルールを規定することです。

身だしなみと挨拶はTPOで括ると「礼儀しらず」という評価となり、場合によっては会社に大きな損害を与えかねないリスクがあるにもかかわらず、損害が発生するまで処罰しづらいのです。

でもしっかりと身だしなみの規定と挨拶の励行をルール化すれば、できない、従わない社員には評価を下すことができます。会社のルールに従うという当たり前の仕組みに、身だしなみや挨拶を組み込むことで、社員としての義務を明確にできます。そうすればリスクの防止にもなるのです。

子供でもできること、大人の常識、という具体的でないものを個人に委ねる限り、徹底されることはありません。子供のしつけもルールを教えることから。それと同じです。会社のルールを規定し、そこから教えましょう。TPOを教えても非効率です。